非正規と派遣・・・と

BS・TBSの「グローバルナビ」なるプログラムを始めて視聴した。そこに、「日総工産」の清水隆一社長が出演・・・私には驚くばかりの知識に遭遇した。

現在、「派遣」と言われる労働者は、非正規社員の2%なのだそうである・・・非正規社員は、全労働者の1/3・・・
日総工産は、「派遣社員」を訓練して、企業に売り込む企業・・・と、言ってもいいのだろう・・・私はそう感じた。日総工産の中に、訓練に必要な機材、設備を準備し、そこで、外国人の場合は、日本語の習得から、日本人と接して働く時のマナー、あるいは、日常的に日本人として、企業人・労働者として働く時のマナー等をしっかりと教育する。いわば、On The job trainingを行う・・・労働者に付加価値を付けて企業に送り込む、あるいはレンタルもするのだろう。私のイメージする「派遣」とは、随分とイメージが異なるものだった。

これだと、解雇されても、新しいskillを身につけて天職が可能であり、派遣であっても、該企業で必要とされている間は、雇用が保障されることになる。大企業にありがちな、「飼い殺し」的な雇用条件の中で、うつうつと給料だけの為に雇用される必要もないだろう。

現在は、企業が、正規社員を増やしていることもあって、多少経営に苦しさがあるようだが、そこをbreakthroughするfightを見せていた。
従って、嘗ての「派遣村」の様な状況に集まる人々も少なくなるのではないか・・・言い換えれば、日総工産で教育する可能性すらない人々となる・・・「派遣」の世界の厳しさも、雇用の不意安定から、技術習得の能力の時代に変化しているのかな・・・つまり、正規であろうと、非正規であろうと、はたまた派遣であろうとも、自ら向上する意欲と気力を有し、そのチャンスに果敢に挑む人々が要求されている時代に突入しているのだと・・・。

助けを待つのではなく、助けるに値する人間であること・・・企業の必要で正規社員は存在するが、働く意欲で「派遣」が存在する。「派遣」とは、技術の多様性、変化、変遷に敏感に対応できる人材のことである・・・と、言えるだろう。
日総工産・・・私も大企業の高卒技術者として・・・2年間の夜学が辛かった。習った事が、そのまま役立つこもなかった・・・その意味では、日総工産的ではないが・・・しかし、世の中には、知るべき知識が沢山あるのだと事実を知ることはできた。今は、大企業とは言え、社員を教育するcostに耐え得る企業はない。日総工産の様な、訓練企業の必要性が要請される所以であろう。


やる気のある人間には、朗報・・・社長の意欲も満々。七転び八起き・・・人は何時でも立ち直れる、立ちあがれる・・・そんな社会が、もう存在しているのだ・・・私は確信する。