先祖帰りか、民主党・・・・

「何でも反対・社会党」・・・こんな言葉が流行った時代もあった。今や、見る影もない社会党。「山が動いた!」一言が、今に思えば「断末魔」だった・・・。しかし、みすぼらしい惨めな姿を晒している現在を、当時の誰が予想したであろう・・・素晴らしい論客も輩出した・・・t、何人かの上品な顔を思い出せないでもない。しかし、常に、闘争丸出しの、闘争的言動に活発な活動家的指導者の、空虚な発言を売り物にして、最期が、土井たか子・・・辛光洙を担いで、自ら陥穽を掘り、その中に消えた。

民主党は、その様な社会党の「みだらさ・・・」を眺めながら誕生した、理性ある政党・・・当面は野党でも、近い将来に政権を握る政党になる事を目指し・・・見事、多少陰謀的な手法はあったが、一先ず政権を手中にした。しかし、直ぐに馬脚を現した。元・社会党のDNAが濃い過ぎる位に残っていた・・・それが菅直人であり、対岸に居るべき、少々脳の軽い鳩山由紀夫だった・・・小沢一郎の懸念は見事に的中、自らが追われることになった。そして、残ったのが「菅直人」・・・これでは、民主党がまともであろうはずがない。

すったもんだの上、野田佳彦を党首に据えたが、彼もまた、素人政治家・・・まだまだ、一党の党首足るべき資質は備えていなかった・・・ただ、多少の知性と清潔感はそなえていたが、必要なマキャベリ的な知恵は全くなかった・・・そして、評論家の海江田が党首になったが、民主党の党是(見え難い)と、本来の彼が匂わせていた論理との整合性はあるのだろうか・・・虚勢を張る為に、「0憎5減」の、三党合意であったはずの選挙法改正に反対の姿勢・・・倫理にも悖るのではないか。その理由が、「抜本的な改正にならない・・・云々」、そんなことは分かっている。まだまだ、長い議論が必要だから、当面は、これで凌ごう・・と、言う合意であったはず・・・自民党に、再可決をさせたいだけの、党利党略にしか過ぎない。やはり彼も、社会党・病原菌の保持者だったのだ・・・と、断じざるを得ない。


参議院の採決で、もし、造反者が出れば・・・民主党にとっては、致命的になるのではないか。民主党がやりたいことは、「維新の会」の策謀を崩壊させる選挙法の制定だと、私は思うが、そんなものが、一片の法律で可能なものか・・・寧ろ、何時でも共同歩調が取れる姿勢を、お互いに承認しあう与党的野党の存在としての民主党でなければならないのではないか・・・民主党が、自民党から距離を置き、維新の会から距離を置く・・・ならば、孤立しない道は、何処にあるのか・・・近視眼には見え難いものだろう。