開城(ケソン)閉鎖か!

開城の工場に働く中国人は、5万人だとか・・・これだけの人口が、日常的に韓国からの労働者と、毎日数時間を接する・・・幾ら厳しく取り締まっても、相当な情報が漏れる・・・意図しないままに・・・北朝鮮当局にとっては、「悪夢」の様なものであろう。人間の「口」は、最終的には防ぎ得ないものなのである。また、防げば、防ぐ程に、噂は伝わり、尾ひれが拡大し、嘘が真になり、存在しないものが、実体として存在化する。人の「口」とは、真に不思議な「もの」なのである。

そもそも、「口」と云うものには実体がない。自分の「口・・・と思っているもの」を、自分で指示できるか・・・出来ないだろう。それは、唇、歯、舌等で構成され、相対的に「口」と呼ばれる機能なのである。確かに、マスクを掛ければ、あるいは、ガムテープで塞げば、形としては「口封じ」は出来る。だからと言って、発言を封じることは不可能である。目がものを言い、身体がものを言う・・・果ては、手振り、足を含めた身振りも有効であろう。そして、記憶は、相当に記憶力が低下した人でも、禁じられた知識は、死ぬまで記憶に残り、発言・発想が解禁された時、解禁の雰囲気・環境が生れた時には、一気に解放される。恐らく、中国は、その直前にあるのだろう。

かつて、毛択東が、「百家争鳴」を提唱した・・・そして、それを信じた人々の多くが、その命を消した・・・恐らく、記録には残っていないのかも知れないが、国民の間では、世代を継承して、忘れられてはいないのだろう・・・故に、訒小平の「改革・解放」が成功して現在があるのである・・・途中で、線路が消えた鉄道の様な実体として・・・。

この開城で、韓国と北朝鮮の格差が語られているのではないか・・・mediaは、相当な情報を持っているはずであるが、生命を奪われる犠牲者を案じて報道しないのだろう。あるいは、開城を通じて、亡命者が発生しているのでろう・・・と、想像しても不思議はない。今、内部から崩壊しつつある・・・中国も、それを懸念して、他山の石とならない注意から、開城閉鎖の決断にcommentらしきcommentを発しないのではないか・・・今は、mediaの勇気・勇断を待つだけである。


これで、北朝鮮の経済にどれ程の影響があるのか・・・知る由もないが、ここで生産される製品が、殆ど輸出品であるならば、それは政権側の経済的負荷になるだけだから、その分、国民から搾取すれば済むのだろう・・・勿論、軍人へのserviceが低下すれば、それは、変革の時が近づいたこととして歓迎されなければならない・・・newsで騒ぐ程のことはない・・・私の観察!