今朝の地震情報・・・・

血圧を計り終わってTVを付けたら、地震放送が賑やかだった。震度6弱・・・淡路島が箴言らしい。私の地方は、震度1・・・先日の震度1は、何やら瞬間的な騒音を聞いた・・・ような気がするが、発生時の5時33分は、着替えの最中だったはず・・・またっく体感はなかった。

伝えていたのはNHK・・・総合、教育、BS1,3・・・とチャンネルを切り替えたが、全てが地震情報だった。ついでに・・・民放各社の地上、BSのチャンネルを除いたが、買物、ゴルフ、馬鹿タレントの番組宣伝・・・恐らく、地震情報を流し始めたのは、6時以降だったのではないか。

津波の心配がなかったから、この“ていらく”だったのか、あるいは、CMの削除をする程の地震ではないとの判断だったのか・・・同じ様な事が、東日本大震災でも生じていたのではないかと、一瞬に思った。被災後は、役場の職員の献身的な放送が何度も再現されたり、消防団の救助活動が伝えられたり・・・情報が十分に伝わったが、逃げ遅れた理由は、深くは追究されていない。

もし、今朝の様なTV局・・・ラジオは分からないが・・・のマナーであれば、NHKを視聴中の家庭は、即座に情報が得られるにしても、民放で、朝から、お笑い番組やゴルフに興じていた家庭は、足下に「水」が寄せて来るまで、その危険には無頓着なのではないか・・・。

5時30分という時間だから、まだ、朝餉の準備には入っていなかったかも知れない。また、極寒と言う程の寒さではないので、あるいは、安眠を貪っている時間帯ではあったかも知れない。しかし、反面に、被災の拡大に寄与する要因は含んでいることは確実だろう。場所柄、大津波は考え難いと言う、地元の人ならではの判断もあるだろう。しかし、高齢者の多い地域だろうと私は推察する。日常に、どの様な被災訓練が行われいるのか・・・しかし、今朝の実体は、その訓練の前の、情報入手の機会が塞がれていた・・・いや、各自の教養の格差といえば、批難されるだろうか・・・mediaの役割を果たしていた局は、NHKだけだった・・・と、言う事である。


しかし、多少大きな津波が襲来していたら、犠牲者は、あの世で、その警報を聞く事になったであろう・・・そして、NHKのnewsを日頃から視聴していない後悔をすることになったであろう・・・と、私は思う。自己の選択の責任ではあるのだが・・・悔やむのは、「生き残った者」の役割・・・其処には、互いの研鑽の姿が欠如していることに気付く気配はない・・・残念である。

詐欺商法の餌食にされる高齢者にならない為に・・・

地域に「福祉会」なるものを行政の指導で作って、自治会組織を中心に活動するのだとか・・・私の様な変人にはお呼びが掛からないが、何か「違和感」がある。何故か????
先日、元総理の森喜朗氏が、「早起会」で、一日のリズムを作っている様なことをTVのinterviewで語っていた。私は、「宗教団体」と捉えて、余り関心がないのだが、この団体、余り無理強いしないので、日頃は、関係者とも忌憚なくつきあっている・・・時々、機関誌の購入を誘われる事もあったが、内容に興味がなく・・・御説教の味が濃くて・・・今は、購入していない。時々、誘われないこともないが、「読まねばならぬ本が多くて・・・」と、やんわりと御断りしている。

参加したことがないので、あるいは、誤解も含まれるかも知れないが・・・悩みを、グループの中で、告白して・・・胸の内をさらけ出して〜強制ではないと言うが〜少しでも、こころの負担を軽くしよう・・・という合意なのだそうである。特段に、カリスマ的な指導者の名前も聞かないので、それなりに健全な「修養団体」でもあるのだろう。

仮称・福祉会の趣意を読むと、この「早起会」の臭いがしないでもないのだが〜他意はない・・・独居高齢者や認知症高齢者の私生活に過度に深入りする弊害はないのか・・・また、その節度は如何・・・と、気になる私である・・・絆と云い、相互扶助といっても、其処にはprivateなmentalが無視されてならないはずと考えるからである。相互援助、あるいは、弱者的存在の方への助成・・・あるいは、見廻り、観察・・・私は、privateを基本として、初めて存在し得るものではないか・・・と、思うからである。他人が、家の中にずかずか踏みこまれて、気持ちの良い人はすくないだろうし、踏み込むことを要請されて嬉しい人も少ないだろう。況や、それを感謝せよと・・・言うに及ぶのか・・・私は疑問に思う。

相互扶助・・・高齢者間、あるいは、若い世代の、高齢者扶助にしても、其処には、ある程度の自然な了解が了解されていて可能なものではないのか。それは、曽野綾子氏が言う様に、基本的には、対価を払って得るものであるとの基本的了解があって、旨く行く、あるいは、systematicに運用が可能である・・・と、言うことではないのか。対価の請求、支払いは、その関係に根差すものであろう。

極端な例だが・・・実際に在るか、否か・・・どうしても在宅介護、在宅臨終を願う、独居の高齢者・・・全くの天涯孤独・・・がいて、無理やり、施設に収容する・・・これが、当人の為の親切ということなのか・・・寧ろ、その死を遠くから見守り〜場合によっては、その費用を地域で負担しながら〜その死を待ってあげる・・・側に居なくてもよいし、交代での見守りでもよい・・・孤独は孤独なりの矜持を守ってあげるのが、真の「見守り」であり、「地域の福祉」ではないのか・・・結論は出さない。が、私の理想ではある。

詐欺の話に戻す・・・
突然、高額商品が届き、法外な金額が請求される。豪華pamphletが、郵便受けに入れられ、頻繁に、且つ執拗に、その購入を勧められる・・・あるいは、脅迫紛いに、また、3,000円程の時計で、10万円を貸す質屋・・・高い利息が許される質屋の制度を利用して、利子は年金から天引き・・・。
何れも、違法を承知の「詐欺」である。逮捕されても、この国の「経済事犯」は刑が軽い・・・被害者が命を失う・・・追い詰められて自殺しても・・・犯罪者は、旨くいけば、執行猶予・・・刑を喰らっても数年・・・おれおれ詐欺も、他人に踏みこまれたくない心理を狙った犯罪である。誰かに相談すれば防げるのだが・・・怯えた己の判断を優先して被害者になる・・・かつては・・・私の少年の頃は、地域に、顔役的な、地域の、半ば尊敬を集める顔役がいて、この様な犯罪を防いでいたのだが、人の移動が頻繁になり、地域社会(狭小な)が崩壊して、その様な顔役も姿を消した・・・今日、暴力団と呼ばれるヤクザの世界も、僅かな・・・生活に応じた・・・お礼で、その生計を賄っていたはずなのだが、「お金」に目が眩んだ昨今、その様な浄化機能も、姿を消し・・・詐欺が蔓延る様になったのである。


地域的な、名称は何であれ、「福祉会」的な活動も、現実をしっかりと見据え、個々人の尊厳を傷つけることなく、あくまで、privateな関係を基本にした、相互依存の関係への工夫を進化させるべきであろう・・・特効薬はない。お節介は、お節介なりに、お節介をするのも、受けるのも嫌いな人には、別のお節介の方法を・・・流動的な、効果的な「隣組」組織にならなければならないだろう。其処には、一律施行の法も、規範も必要はない・・・破綻に追い込まれる行動を、僅かに制限しながら、被害を防ぐ努力だけであろう。

厄介者が世界を変える・・・・

やっかい者・・・・
私世代では、馴染み深い単語・言葉であるが、最近は、殆ど聞かない・・・しかし、それが、陰湿化して、教室・学校の虐めの問題を惹起しているのだろう。加えて、一部の教師に、その「やっかい者」の仲間入りしている存在もあるらしい。私自身、高校の時に、そんな教師と出会ったことがある。体育の教師で、部活の少年達には人気ものだったが、私の様な腕力を持たない少年には蛇蠍の如くに嫌われていた・・・派手な衣装で、大きなオートバイに乗って登校し、狭い校門を、生徒をはじく様に出入りする・・・側に近づかなければ、被害はないのだが、体育の時間に、少しでも不満げな表情が見えると、野獣化する・・・一つの「人種」としての知識にはなった・・・私の「差別」の対象である。

金正温・・・若き貴公子と評価した識者も多分に存在するのではないか。表情からは、可なり頭脳明晰な青年と見える。そうなのかも知れない。しかし、明晰な頭脳も、使い方、あるいは、己の「力」・・・政治力であり、分析力である・・・諸般の要素を含むものであるが・・・が、直面した現実に対抗するには不足したと思う時、しばしば、現有に同調せざるを得ない・・・力を付けてきたら・・・と、思っている中に、獅子身中の虫ならざる(権力闘争の渦中に巻き込まれる・・・)存在にになってしまう。朝鮮の政治家だから、論語朱子学は、結構学んでいるのであろうが、肝心の軍人たちが「無学」に近いのでは、その学問的・力は通用しない。歴代の王朝の文民官僚の苦しめられた歴史的事実であり・・・韓流時代劇ドラマの、底流を流れる理念でもある。・・・今、「武人の時代」を楽しんでいるが、怠惰な王を駆逐したまでは成功でも、生き残った官僚との争いには、勝利が見えない現実が面白い・・・。

ミサイル、核の技術は、世界に伍していけるそうだが、通常兵器は見る影もない実体なのだそうだ。加えて、兵士は、軍事訓練よりも、畑仕事が重要かつ、欠かさざるものであって、実戦には役立たずだろうとの評価・・・恐らく、その実体は、金正温には見えていないのではないか。勿論、区民にも・・・。

そして、現況を憂う要人、閣僚、加えて軍人・・・Coup d’étatの兆候がないわけがない。その動きが伝えられないのは、地下組織化しているのか、隙を伺っているのか・・・更には、金正温を「裸の王」にして、次の政権が機会を伺っているのか・・・何れかであろう。恐らく、易姓革命、Coup d’étatに関しては、我々日本人の数倍の力を有する民族であると、私は評価する。少なくとも、二千年間を、一統で継続した王朝の日本人にはない「政治性」を有する国民、民族だと思うから・・・。但し、奴婢には革命もCoup d'étatも不可能・・・hegemonyを握るのが、軍人か、官僚か・・・はたまた第三勢力か・・・・


恐らく、苦悩の渦中にあるのは、中国だろう。甘やかし過ぎの瑕疵である。もし、韓国に併合されれば、朝鮮戦争の犠牲は・・・厖大な歴史的損失として、世界の笑い物になるだろう。アメリカを学習させたのは、真珠湾の体験であり、教師は日本である。ミッドウエイ、グアム・・・あるいはハワイ・・・あるいは犠牲を織り込んで、乾坤一滴のchanceをまっているのではないか・・・もし、成功すれば、PAX-Americanaの大団円となるであろう。「厄介者が世界を変える」・・・私は、そう予想する。

狼少年・金正温・・・

彼自身が「狼少年」であるとは言い切れない。装う必要があると言う事であろう。何せ、年端もいかない青年なのだから・・・本来なら、もっと早くから「帝王教育」が行われて入るべきだったろうし、祖父、父親とは異なる世界の指導者足るべく育てられるべきだったのだろうが、結局、後継者レースの為に、新しい時代の、新しい北朝鮮国家のimageを醸成することもなく、「椅子」だけが与えられた。ある意味、権力の犠牲者でもあるのだろう。後の二人の兄弟が、如何に過しているのか、全く伝わって来ないが、政権を争っているのだとしたら、可愛そうな立場ではある。

韓流・時代劇ドラマの中で、権力争いの枠外に逃れて、安穏に生涯を終ろうとする人物がcastingされる・・・その後の経過はドラマのstoryに登場しないのだが、韓流ドラマの理念として、権力の場、あるいは、その近くに居て、権力から遠ざかるgesture、あるいは傍観している人物は、当人が望む、望まないに関わらず、何時かは権力闘争に巻き込まれ、無辜の命を奪われる・・・権力からの視線が届かない所に逃れなければならないのだが・・・中国共産党と言う宮廷も似た様なものだろうし、ロシア共産党の残滓としての権力争いも、まだまだ似た様なものだろう。フルシチョフの息子が、アルコール中毒のままに消えなければならなかった・・・他の権力者も、どれ程の親族を失ったのだろう・・・シェークスピア悲劇も、ギリシャ悲劇も・・・そして、その延長に、北朝鮮・王朝の悲劇が予想されているのではないか。

金正温の悲願・・・北朝鮮の国家としての延命よりも、「金・一族」の延命の為の昨今の動きなのだろう・・・権力争いに敗れても、「隠居」の座布団が待つ・・・この国のethosでは計り知ることは難しい。
恐らく、ミサイルの方向に狂いが生じて、沖縄・米軍基地、あるいは、日本本土の日米軍事基地、あるいはGuamに落下すれば、太平洋戦争で、アメリカが京都を残し、宮城を無傷に残した様な配慮は存在しないだろう。何故なら、北朝鮮は、中国を除いて、その存続を必要とはしないのだろうから・・・いきなり、平壌にミサイル、あるいは、低空滑空の戦略ミサイル・・・成層圏と大気圏の境を滑空して、殆ど数ミリ単位の精度で命中するらしい・・・が、ピンポイント攻略で狙うだろう。核爆弾程の威力は無いらしいが、政権を葬るには十分過ぎる威力である・・・と、言われる。


金正温・・・背後の、老軍人が、お互いを牽制しながら、自らは政権から離脱しない様に考える策略が、金正温に愚像化されている・・・この悲しい現実から、一人の青年の救済に、今、世界が苦悩している・・・父・金正日が、スイスに学ばせた結果が現在だとすれば、「教育とは・・・」という、地球規模の考察が必要になるのだろう・・・悲しい現実である。

開城(ケソン)閉鎖か!

開城の工場に働く中国人は、5万人だとか・・・これだけの人口が、日常的に韓国からの労働者と、毎日数時間を接する・・・幾ら厳しく取り締まっても、相当な情報が漏れる・・・意図しないままに・・・北朝鮮当局にとっては、「悪夢」の様なものであろう。人間の「口」は、最終的には防ぎ得ないものなのである。また、防げば、防ぐ程に、噂は伝わり、尾ひれが拡大し、嘘が真になり、存在しないものが、実体として存在化する。人の「口」とは、真に不思議な「もの」なのである。

そもそも、「口」と云うものには実体がない。自分の「口・・・と思っているもの」を、自分で指示できるか・・・出来ないだろう。それは、唇、歯、舌等で構成され、相対的に「口」と呼ばれる機能なのである。確かに、マスクを掛ければ、あるいは、ガムテープで塞げば、形としては「口封じ」は出来る。だからと言って、発言を封じることは不可能である。目がものを言い、身体がものを言う・・・果ては、手振り、足を含めた身振りも有効であろう。そして、記憶は、相当に記憶力が低下した人でも、禁じられた知識は、死ぬまで記憶に残り、発言・発想が解禁された時、解禁の雰囲気・環境が生れた時には、一気に解放される。恐らく、中国は、その直前にあるのだろう。

かつて、毛択東が、「百家争鳴」を提唱した・・・そして、それを信じた人々の多くが、その命を消した・・・恐らく、記録には残っていないのかも知れないが、国民の間では、世代を継承して、忘れられてはいないのだろう・・・故に、訒小平の「改革・解放」が成功して現在があるのである・・・途中で、線路が消えた鉄道の様な実体として・・・。

この開城で、韓国と北朝鮮の格差が語られているのではないか・・・mediaは、相当な情報を持っているはずであるが、生命を奪われる犠牲者を案じて報道しないのだろう。あるいは、開城を通じて、亡命者が発生しているのでろう・・・と、想像しても不思議はない。今、内部から崩壊しつつある・・・中国も、それを懸念して、他山の石とならない注意から、開城閉鎖の決断にcommentらしきcommentを発しないのではないか・・・今は、mediaの勇気・勇断を待つだけである。


これで、北朝鮮の経済にどれ程の影響があるのか・・・知る由もないが、ここで生産される製品が、殆ど輸出品であるならば、それは政権側の経済的負荷になるだけだから、その分、国民から搾取すれば済むのだろう・・・勿論、軍人へのserviceが低下すれば、それは、変革の時が近づいたこととして歓迎されなければならない・・・newsで騒ぐ程のことはない・・・私の観察!

サッチャー逝く

一人、歴史を作った英雄が去った。何しろ歯切れがいい発言が魅力だった。これから、その多くの発言の中から、幾つかが回顧され、紹介されるだろうし、関連の図書の出版も進むだろう。福岡の田舎に居ては、手に入らないものもあろうが、先ずは手近に目に付いたものから、読みたいものだと思う。

何しろ、政治的発言の際に、時に怒りは見せても、哀想笑いの表情を見せない・・・小国には、何人かの女性宰相が存在するが、この人物の様に、固い表情で記者会見に臨み、こちこちの言葉で記者の質問に応じ、自ら発言した政治家は少ない。恐らく、日本の政治家が真似したら、「舌禍」として、宰相の座位に、三日と座ることは不可能であろう。我々は、宰相とは、引きずりおろすものだと言うethosに馴れきっていて、人気投票はしても、その発言を、自らの糧として考えることはしない。意味のない党是を掲げ、意味のない発言を随所に発する政治家が多く、相手の存在に感謝しながら、それに反論し、討論を重ねるに値する存在を、お互いに持ち得ない不幸な政治風土に、我々は生きているのだと、私は思う。

その一つが、老若を問わず、懇談の場で、親交の場で、アルコール中毒で死亡する、若者、老人、時には、中年のnewsが絶えない。その様な場で接するalcoholは、舌を滑らかにする為に、自らを多少興奮させる為に嗜むものの筈であるが、そこで、無暗に、多量に飲める勇気を誇示し、認めてもらうことを「人間に大きさ」と勘違いする向きが多い。グラスに、「いっき飲みを止めよう・・・」等と、書いて置かなければ、懇親の場の安全が保てない・・・まず、mono collarの集団で行動しなければ、隣にも行けない、集団主義の大衆なのである。

時に、サッチャーの様な人物の発言は、耳に心地よい。しかし、それが、自分に向って発せられると、耳を塞ぐか、やたらに、言葉にならない怒号で批難するか、あるいは、最も卑怯に沈黙を通す(あるいは、意味のない教条的な、stereotypeな反論を繰り返す)左翼的政治家、思想家は多い・・・そんな意味からは、日本人には人気のない政治家ではあるだろう。今朝も、サッチャー死す・・・のnewsの中で紹介された幾つかの発言に、快感を感じ、今日、未だに衰えを見せない、その内容に感銘を受ける・・・そして、その発言に、他人の足を引っ張らない、引っ張らせない強さを感じる自分がいる。まだ、俺も大丈夫だな・・・と、元気を貰った。

屈辱・朝貢外交を哀願するのか?・・・北朝鮮

なんとしても、アメリカの「微笑み」が欲しい・・・金正温の哀願外交の姿がくっきり・・・最近の、ミサイル、核外交に見える光景である。恐らく、父・金正日の遺訓なのだろう・・・これ以外に、金家の血を守る手段はないのだと・・・韓流時代劇ドラマの中で、大陸の巨大国家〜時に衰退の途上にあることもあるのだが〜政権の正統性を認知して貰う為に使者を送るsceneが、御馴染である。勿論、それを、今日で言う屈辱外交・・・と、嫌悪する勢力との抗争もある。しかし、朝鮮半島の政権は、時に、その巨大帝国の横暴には、時として徹底的に闘う・・・一度は手酷い侵略を受けながらも、それを半島から追い出し、かつ、元を滅亡に追い込む歴史もある。しかし、朝貢が、基本的にはその裏に、ある種の屈辱を秘めていることには変わりはない。歴代政権が、その政権の初頭において、必ず、檀君神話とともに、高句麗朱蒙(ちゅもん)に憧れ、公開土大王への憧れを国是とするのも、朝貢の裏に潜む怨念でもあるのだろう。

アメリカを振り向かせたい・・・日本や韓国を凌ぐための願望でもあるだろう。現在の貧困状態の原因を作ったのはロシア(ソ連)である。そして、その国土を荒廃させたのは、スターリンに唆され(金日成)た朝鮮戦争であり、そこに、軍隊を大量に送り込み、南北の人民・市民に謀略の限りを尽くした中国人民軍である。ソ連は、日本が残した「財」の全てを略奪して持ち去った・・・ロシアへ・・・そして、中国人民軍は、南北市民の間に双方・憎悪の感情を植え付けて去った。その憎悪が、現在の、ミサイル外交、核外交の理念として、政権内で正当宗教になっているのである。

アメリカが、中国を承認したのは、共産党・一党支配ではあっても、外交的には、万国から承認され得る姿勢を見せていて、理念的には、世界の平和に利する姿勢を見せているからである。少なくとも、実質的な実力を誇示することない、国家を存続・維持する努力が、認められたと評するべきだろう。北朝鮮政権も、その中国の姿勢を学ぶべきなのだが・・・それでは、政権内部の「無知蒙昧」な勢力を慰撫することが困難・不可能なのだろう。

北朝鮮にミサイルは兎も角、核が存在して、アメリカが、北朝鮮に門戸を開くことはないだろう。あるいは、38度線の国境を「鉄のトーチカ」にしている限り、アメリカが北への援助を行う筈がない。中国にしても、何時の日にかは、政治の形を改めるざるを得ないことは自明である・・・5年、10年ごとではあっても、政権の在り様が変化していることを重く見なければならないのだが、それを国民に説明できない悲しさが、この政権・北朝鮮金王朝の弱点でもある。国民を「奴婢」にしておいて、まともな政治が出来る筈がない・・・よしんばアメリカが振り向いてくれたにしても、国民に向かって「アメリカに足を向けて寝てはならない・・・」と宣言・命令すれば、政権が揺らぐ・崩壊するに、多くの時間は要しまい。


加熱炉の改造・・・熱の流れ図を書いていた頃を思い出す。投入したエネルギー(ガス、重油等)が、如何に有効に利用されているか・・・その排ガス分析から探る・・・その頃、市場に出始めていた、小型の計算機(ピタゴラス・掌に乗る程度の・・・7,000円もしたろうか・・・)を買い、計算した日を懐かしく思い出している。政治も、国民・市民の姿、一つ一つがdataなのである。そのdataから現実を把握し・分析し、その是非を考察して、改造を考える・・・そして、僅かな改造でも果敢に実行する・・・明日の燃焼効率の為に・・・現実に盲目では、何ほどのものも生れない。白内障か、緑内障か・・・病膏盲・・・強がれば強がる程、ぬかるみに足を取られる・・・アメリカをしても救い切れない状態にあるのではないか・・・日々のnewsの中に、悲しみが漂うのが悲しい。